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今季チェルシーの不調に対する私的感想

優勝した次のシーズン、途端に勝てなくなったチェルシー。

その理由は何だろう?から始まるお話は、とても140字じゃ収まらないのでこのブログを利用。

あくまで個人の感想なのでご了承を・・・。

3つの論点で語ります。

※太字の部分だけを読んでも内容がわかりますし、
3つの論点から言いたいことは一応最後にまとまっているので、そこだけ読んでもわかります。



論点1:イバノの不調

>先に結論

明確に何が悪いとは言えないからこそ膨らむ談義。

もちろん色んな要因が重なっての今なんでしょうけれど、

あえて、1つコレっていうものを挙げるなら

「ペドロの獲得」
だったんじゃないかなと。


>優勝した時のチェルシー

いわゆるキープレイヤーは誰だったか?という視点から、顕著だったチームの特徴として

・右サイドバックがウイング並に上がっているっていうか得点しまくってる。
・しかし右サイドの守備力の低さは否めなかった。でも上記メリットがそれを上回った。


つまり、イバノがキープレイヤーだったと私は考えます。


セスク,アザール,コスタの連携による得点は、新しいチェルシーとして象徴的だったけれど

チームとしての力強さを感じさせたのはイバノでした。


ポジションギャップだったり、点が欲しいといった状況などに躍動した(主観評価)というのは

セットプレイのテリーに似て、印象的な得点パターンの1つだったんですよね。


>イバノの守備が悪いという指摘

優勝までの道のりを振り返って

そもそもイバノに期待していたのは、守備だっただろうか?

もちろん、CBをやっていた選手がSBにコンバートする場合、

そこに期待することが守備力なのは一般的だけど、

イバノに関して言うならば、最初は守備→後々攻撃参加へと変化したはず。

まあだからって守りダメでもいいというわけにはならないが。


で、優勝した時も、知ってか知らずか”そこ”を突いてきた相手には苦戦してましたからね。

そして負け続けている今、イバノの所ばかりで突破されているという事実は

つまり、相手も研究して狙ってきているということでしょう。


本人のパフォーマンスが低下した・・・それもある(後述)かもしれませんが

まず前提として、そもそも弱点部分だったよねっていう視点が無いと

ちょっとアンフェアな指摘に思えます。


>ペドロ加入による変化

ペドロが加入したチームの印象は・・・

中央にコスタ,アザールとペドロの両翼,これをセスクがゲームメイクするといったイメージでしょうかね

右にも翼が加わったため、イバノには守備よりの仕事が任されるようになります。
(特定のライン以上はあまり上がらない)

これをどう見るか?じゃないですかね。

・シーズンを跨ぎ、同じポジションながらチームで唯一違うタスクを任されたこと
・それにより自身のストロングポイントを発揮する機会が減った。
・相手には研究されて自身へ仕掛けられまくること

これらが重なることで、イバノとしてもチェルシーとしても

昨シーズンの強い部分がなりをひそめ、しかし弱点は露呈した結果ではないだろうか?


>適材適所を越える試み

守備担当と攻撃担当みたいに役割分担をして勝てれば理想だけど、

攻撃担当のみで攻撃しても中々に突破できないのが、

いわゆる”イングランドのサッカー”の特徴でもあるわけで。
(だから、フィジカルによるゴリ押しやカウンターでの得点が多く見受けられる)


だからこそ、守備陣も攻撃に参加して数的有利を作り出すというのは

いわば定石的な手の1つなわけです。


1つの例として、過去にアシュリーコールという最高の左SBがいました。

彼はよくオフェンスに参加しつつ、守備はいっつもギリギリに見えるんだけどキチント防ぐ

つまり、どんな方法であれ失点されない程度の守備を維持しつつ攻撃に参加していた。

まあ、これが理想なんですけど・・・中々に難しい。


上記選手の基準から言うなら、

アスピは守備傾倒だし、最近のイバノは攻撃に傾倒していた。

アスピの攻撃面に対する貢献でさえ、長い時間を掛けゆっくりと変化を遂げている最中の出来事。


ちなみに守備面において、CBタイプはフィジカルコンタクト以外で勝負されると基本的に不利を背負うっていうのも

一応付け加えておきたいかな。


だから、フィジカルコンタクトで止めるタイプのミケルを置いても

イバノに降りかかった問題を対処できないのは、言うまでも無い。


>論点1のまとめ

ペドロを獲得し、それを加味したチーム作りをした結果

以前のチーム構成のメリット部分が無くなり、デメリット部分だけが残った。

そして目を瞑ってきたツケが、そのデメリット部分を攻められて返ってきたのが今の実情なのではないか?


イバノのパフォーマンスが低下したというよりは、以前と同じタスクを与えられていなかったのだから

リスタートしたという印象。




論点2:モウリーニョのポテンシャル

>まず優勝している

色んな人が色んなことをいうけど、まず昨シーズンに優勝しているという事実ね。

3年目どうこう以前に、2年でチームをピークにもっていって結果を出した。

これを継続性が無くて悪いこととして評価しちゃいます?


”リーグ優勝”という結果を出せない人の方が多いわけで、そこら辺を前提にした上で話を進めたいんだよね。

あれが悪いこれが悪い・・・なんか優勝したという事実が欠落しちゃっている気がしてならない。


>逆算という呪縛

例えばアザールをエースとして扱うなら、アザールはスタメンだよね?みたいに逆算していくと・・・

コスタは当然中央に置く,
アザールはエース,ウィリアンはいないとチームが終わる,ペドロは獲得したばかりだから使わないと
マティッチは守備の要,セスクはチームの指揮者
守備陣は正解のプリセットを採用しつつ、たまにズマを使おう

戦術戦略以前の時点で、メンバーが決まっちゃってる感が否めない。

チームの攻守を循環させるオスカルや、昨シーズンの終盤に試していたラミレスなんかは
運営ロジックで選外にせざるおえない・・・というのは、自分だけの妄想だろうか?


>試行錯誤

上記の発想は、いわゆる選手選びの点において、

いくらスペシャルワンとはいえ、少なからず縛られている部分はあるんじゃないの?と。


でも、アザールやセスクといった選手をスタメンから外す判断をしたことから

モウリーニョも必死になって試行錯誤しているんじゃないかな?と感じるわけです。

問題は・・・試行錯誤の猶予時間はどれくらいだろうねっていう。


>現実的な二択

・モウリーニョをクビにして、新監督の下でチーム作り
・モウリーニョを継続して、メンバーの補強&放出を行っての再構築

優勝した時もセスクやコスタを獲得しつつ、マタやルイス,ランパードといった選手を放出してますからね

それによって成功(優勝)したカタチから、また目的を達成するための準備として
貢献した選手を手放して、同様のチーム作りができるのか?そこら辺がポイントなのかなと思いますが

でもまあ、油さんの機嫌次第かもしれませんけどねw


>長期政権可能かのポテンシャル

モウリーニョはチームを優勝に導いたことで、実績判断からすれば誰もがそのポテンシャルを認めるところだろう。

そんな中において、周囲にわかりやすいくらいに試行錯誤を試みているが、

一体、チームはどれだけ待てるのだろうか?

おそらく一番待てるチームはチェルシーだろうし、

ファンも準備期間を経て優勝したことで、そのサイクルに対する理解もある。

しかし、チェルシーには一定のライン(CL圏内への期待)が存在する。

モウリーニョが長期政権を築けるのか?

監督にとっても、チェルシーというチームにとっても今、試されている時であり、

これをどうやって乗り切ったのかは、とても重要である。

ただ、モウリーニョが長期的に結果を出した例が無いからこそ、皆判断が難しいんでしょうね。


>論点2のまとめ

優勝できる監督なのはたしか。

優勝し続けられる監督なのかは未知数。

そんな監督の試行錯誤をどう判断するか?

不調というよりは、新たな挑戦というニュアンスが近い気がする。

まああの選手たちを扱える時点で、贅沢な挑戦なんだけど。



論点3:チェルシーの求めるFW

>ドログバ依存症

そりゃ点の取れるFWが欲しいんだけど

なんかチームとして、ドログバの恩恵が強すぎたよねっていう話。


まあボールを前で収めてくれて、自力で点も取れるっていうのはチートレベルだから仕方ない。

コスタは点も取れるし、守備にも一定の貢献が見られるけど、前線での安定感に欠けるように感じちゃうのは

まさにドログバの幻影なのだろう。


逆にアザールは前で収めてくれるけど、

得点イマイチなままで、守備がある程度ガバってても良いっていうのは、リスクリターンが合ってない。

そこで守備頑張るっていうのも、努力の方向性としては少し違う気がする。

比較してしまうが故に、攻撃陣全体として帯に短し、襷に長しといったイメージですかね。

それらを上手く料理していくのが、実は本来の戦術や戦略なのかなーとも。


ウィリアンの得点は、好調という表記からして

安定した得点パターンの供給になっていくかは、今後次第。


>イングランドのディフェンス

ほとんどガン引きしてくるケースが多いから

簡単に点の取れるケースが少ない。

こちらの強さを押し付けるにしても、相手はそれを見越して想定内で守る。


だからイバノが前線にいるという行動をすることで、数的な有利を作り

ノーマークにしたら、サイドからゲームメイクorフィニッシュ

とはいえチェックしたら、相手の守備に隙ができる・・・という点で有効だった。


これ以外の方法で、なるべくパターンを作りたいですね。

いずれにせよ、点を取れないと勝てないわけで

とにかく前線にボールを供給すればいいという、ドログバがいた時代から変わったことは自覚すべきでしょう。

ただ、前線のフィジカルに不安があるのは否めないかなぁ・・・。


>論点3のまとめ

「点の取り方」は重要で、ここぞという時に得点率の高い攻撃パターンを持っているか?

これがリーグにせよトーナメントにせよ響いてくる。


点が取れそうというFWを獲得すれば解決するのか?

個人的にはドログバに依存していきたチームの体制として、その上である程度ボールを収められるフィジカルのある選手が求められている気がする。

(だから、トーレスが苦戦していたような気もするしね。)


いずれにせよ、ドログバの恩恵が無くなった今、

ただ前線にボールを供給すれば解決するという感じでもなくなった。

そこら辺から脱却しないと、選手を獲得してもシナジーしないというケースは増えていく
気がしますね。



3つの論点から言いたいこと

・チームの面子が固定だどうだ言われているけど、むしろ少し変えてみた結果が裏目に出た。
その象徴的な選手としてイバノが目立ちすぎた。

・モウリーニョはそこから、試行錯誤をしている最中である。
それをどこまで我慢できるか?というのが試されている。
チームとしてはCL圏内期待値というのがラインになっているが、果たして・・・?

・しかし、いずれにせよ優勝に貢献した選手であっても
新しいチームを作る過程において、放出せざるおえない選手も出てくるだろう。

・その上で補強する選手はキチンと精査したい。
優勝を狙う際に獲得したセスク,マティッチ,コスタ,クルトワは計画的だったわけで、
ペドロの獲得はどちらかというと妨害工作な感じがしなくもない。
結果的に現状大きな恩恵はもたらしていない。なぜなら充実してるポジションだからである。
むしろ、生かそうとしておかしくなったまである。
こういう部分までモウリーニョに背負わす必要は無い。

・でも、根本的にテリー,ランプス,ドログバといった柱に依存してきたところから脱却しないと
問題の完全な解決に至らないだろう。
それが可能な監督としてモウリーニョ以上に期待できる監督がいるのか?

・ファンとしては、また新しい歴史をモウリーニョと共に作り出したい気持ちはあるだろう。
個人的にはCL圏内じゃなくても、今年はある程度の順位ならば我慢していいと思うが、
どこまで落ちていくかも想像できない。判断が非常に難しい。

・でも、こういう部分を楽しめるのが海外サッカーの醍醐味だったりする。



>余談

控え気味だけどOPな選手

オスカル:
正直、使わない理由が無い。ウィリアンとは違ったタイプの攻守に貢献する選手。

ラミレス:
ボランチはできるだろうけど、彼本来のポジションと言えるのかは難しい。
そう思ってしまうのは、過去の幻影に囚われているからだろうか?
しかし、少なくともチェルシーの中ではマシなレベル。
守備において、割と自分の判断で臨機応変に守れる部分は、失点を未然に防ぐという点において重要。
逆にいうと、その判断が間違っていた時は怖いんだけど・・・。
ボランチに置いて、トップ下セスクを追い越して、点の取れる矛となる動きができれば理想なのかなぁ
少なくともカウンター戦術で期待できる選手の1人

ズマ:
通用すると感じさせるポテンシャル。大事に育てるべき選手の1人。


使うべきでない選手

ミケル:
止めようと思った選手を止める力は認めるところだけど、
現状で、本当に止めるべき選手が誰なのか・・・というより、ポジショニングが酷すぎる

・ゾーン的ポジショニングから逸脱したけど、失点を防げた
・ゾーン的ポジショニングを遵守したけど、失点した

前者がラミレス,後者がミケルのイメージです。
ゾーン的ポジショニングが悪いわけじゃないけど、相手はそれコミで数的有利を作って崩してくるわけだから、
今、どこを守るべきか?の優先度判断がちゃんとできない選手を守備専として置くのはありえない。

イバノが狙われる→セスクorミケルの判断が甘い→ケーヒルに負担が掛かる→テリーのカバーするスペースが膨大になる

結果的に右サイドのバイタルで相手選手がフリーになるor左のペナルティ~ゴールエリアで相手選手にボールが渡る

セットプレイはともかく、流れの中での失点がパターン化しているなら是正すべきでしょう。

その際にミケルを採用するというのはありえない。

マンマークを狙うなら、また話は違うけれど。


>終わりに・・・

久しぶりにサッカーについての記事を書きました。

ブログのまともな更新自体も久しぶり。


ランパードがキッカケでチェルシーファンになって数年、

チェルシーからランパードがいなくなった際、

「自分は一体何のファンだったのだろうか?」とワケワカメな心境でした。


しかし、チェルシーというチームが苦境に立たされた際、

「このチームに報われて欲しい」という自発的感情が芽生えていたので、

その時初めて、

自分は本当の意味でチェルシーファンになったような気がします。

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